東洋獣医学−五行
熱しやすく冷めにくいB型のわたくし、プロフィールにあるように、あれこれいろんなジャンルに手を出してまして、中国式の占いも少々たしなんでおります。その的中率は、65%くらい・・ジーコジャパンの予選リーグ突破率とどっちが高いか、うむむ微妙です。
で、占いを勉強していると、東洋獣医学と同じ観念が出てくる出てくる。それもそのはず、東洋獣医学と占いの基本的な思想はほとんど同一だからです。そんな中、「陰陽論」は感覚的に何となくわかるんですが、今回の「五行論」はっきり言って理解しにくいです。頑張って最後までおつきあいください。
1.五行論の基礎知識
「五行論」は先月の「陰陽論」に続いて考え出された理論であり、両者には深い関係があります。そこでまずおさらい。陰陽論は万物の根本原理であり、その大切なポイントは、
@全てのものは陰と陽に分けられるが、お互いに関連性を持っている。
A全てのものは常に変化し続け、陰←→陽を循環する。
私だけでしょうか・・この2点を真に理解できれば、毎日の悩み事とかはもう少し減りそうな気がするのは。
古代中国人は、すべてを陰陽に分けて世界を把握しようとしましたが、それでは物足りなかったようです。五行論は陰陽論を発展させ、具体的な自然現象に基づいてこの世界のすべてを五大要素に分類する理論です。では、四つや六つでなく、なぜ五つに分類したのでしょうか。その始まりは諸説あります。中国最初の王朝・殷の時代に四季を司る神様を東西南北に配し、中央にもう一柱、計五つの神を祀って豊作を祈願したことに由来する、と言う説を私は推します。さすが、四季を愛で、農作を大切にし大地に根ざしたアジア民族ならではだと思います。
2.木火土金水
さて、では五行論の言う五大要素とは何でしょうか。それは「木火土金水」、「もくかどごんすい」と読みます。自然界の基礎はこの五つから成る、と言われたら何となく納得できますよね。これら五つを旗頭に、全てのものを分類していきます。代表的なものを表にしてみました。「火→夏→赤→血」と、連想ゲームみたいにつながりがあると思いませんか。大雑把にですが、こうして全てのものは五つに分類できると古代中国では考えられました。
ところで、五行論は陰陽論を発展させたものですから、木火土金水も陰陽に分類できます。それぞれの特徴と分類を順にみてみましょう。
@木・・・「曲直」の性質。樹木のようによく伸び、成長・発展を意味します。陰陽では「陰中の陽」
A火・・・「炎上」の性質。炎のように暖かい、明るいと言う意味で、「陽中の陽」
B土・・・「嫁穡(かしょく。収穫の意味)」の性質。大地のように全てを養い育てると言う意味です。陰陽では「中間的」な位置づけにあたります。
C金・・・「従革」の性質。形を変化させ、変革すると言う意味。「陽中の陰」
D水・・・「潤下」の性質。水の如く下降する、潤す、冷たいなどの意味を有し、生命が宿る場でもあります。「陰中の陰」
3.相生・相剋
次に、この五つはどういう関係なのかをみてみましょう。陰陽論では陰と陽は互いに関連・循環する関係でした。五行論の要素はそれぞれ相生・相剋という関係を持ち、それを図にしたのが「五行図」です。
@相生関係・・・木が熱を得て火が生じたり(木生火)、水から木が生まれたり(水生木)、親が子を育てるみたいに、図の矢印の方向に相手を生じる・助ける関係で、全部で五通りあります。
A相剋関係・・・水は火を消し(水剋火)火は金属を溶かす(火剋金)ごとく、図の矢印の方向に、相手を制約する関係が五パターンあります。相剋関係はジャンケンのように、お互いの相性で勝ったり負けたりの関係です。ただし、あいこはありません。
太極図が陰陽論のエッセンスであるように、五行図は五行論の本質を説いています。覚えておいていただきたいことは、
@陰陽論の陰陽と同様、木火土金水の五大要素はお互いに関連性をもち、順に巡って最後は元の自分にかえってくる関係にあります。
A東洋獣医学における五行論の位置づけ・・・体の構成要素も自然界同様、すべて木火土金水に分類できます(臓腑、感情など)。体内におけるこの五大要素の相生・相剋関係のバランスが崩れるときに不調・病気が生じると考えられ、バランスよく調和することが健康の秘訣と言えます。このように、陰陽論と五行論は、自然界と同じようにワンコの身体を一つの小宇宙として扱い、バランス感覚を何よりも重視します。
私だけでしょうか・・このバランス感覚を大事にすれば、地球環境も世界情勢も、もうちょっとましになりそうな気がするのは。
熱しやすく冷めにくいB型のわたくし、プロフィールにあるように、あれこれいろんなジャンルに手を出してまして、中国式の占いも少々たしなんでおります。その的中率は、65%くらい・・ジーコジャパンの予選リーグ突破率とどっちが高いか、うむむ微妙です。
で、占いを勉強していると、東洋獣医学と同じ観念が出てくる出てくる。それもそのはず、東洋獣医学と占いの基本的な思想はほとんど同一だからです。そんな中、「陰陽論」は感覚的に何となくわかるんですが、今回の「五行論」はっきり言って理解しにくいです。頑張って最後までおつきあいください。
1.五行論の基礎知識
「五行論」は先月の「陰陽論」に続いて考え出された理論であり、両者には深い関係があります。そこでまずおさらい。陰陽論は万物の根本原理であり、その大切なポイントは、
@全てのものは陰と陽に分けられるが、お互いに関連性を持っている。
A全てのものは常に変化し続け、陰←→陽を循環する。
私だけでしょうか・・この2点を真に理解できれば、毎日の悩み事とかはもう少し減りそうな気がするのは。
古代中国人は、すべてを陰陽に分けて世界を把握しようとしましたが、それでは物足りなかったようです。五行論は陰陽論を発展させ、具体的な自然現象に基づいてこの世界のすべてを五大要素に分類する理論です。では、四つや六つでなく、なぜ五つに分類したのでしょうか。その始まりは諸説あります。中国最初の王朝・殷の時代に四季を司る神様を東西南北に配し、中央にもう一柱、計五つの神を祀って豊作を祈願したことに由来する、と言う説を私は推します。さすが、四季を愛で、農作を大切にし大地に根ざしたアジア民族ならではだと思います。
2.木火土金水
さて、では五行論の言う五大要素とは何でしょうか。それは「木火土金水」、「もくかどごんすい」と読みます。自然界の基礎はこの五つから成る、と言われたら何となく納得できますよね。これら五つを旗頭に、全てのものを分類していきます。代表的なものを表にしてみました。「火→夏→赤→血」と、連想ゲームみたいにつながりがあると思いませんか。大雑把にですが、こうして全てのものは五つに分類できると古代中国では考えられました。
ところで、五行論は陰陽論を発展させたものですから、木火土金水も陰陽に分類できます。それぞれの特徴と分類を順にみてみましょう。
@木・・・「曲直」の性質。樹木のようによく伸び、成長・発展を意味します。陰陽では「陰中の陽」
A火・・・「炎上」の性質。炎のように暖かい、明るいと言う意味で、「陽中の陽」
B土・・・「嫁穡(かしょく。収穫の意味)」の性質。大地のように全てを養い育てると言う意味です。陰陽では「中間的」な位置づけにあたります。
C金・・・「従革」の性質。形を変化させ、変革すると言う意味。「陽中の陰」
D水・・・「潤下」の性質。水の如く下降する、潤す、冷たいなどの意味を有し、生命が宿る場でもあります。「陰中の陰」
3.相生・相剋
次に、この五つはどういう関係なのかをみてみましょう。陰陽論では陰と陽は互いに関連・循環する関係でした。五行論の要素はそれぞれ相生・相剋という関係を持ち、それを図にしたのが「五行図」です。
@相生関係・・・木が熱を得て火が生じたり(木生火)、水から木が生まれたり(水生木)、親が子を育てるみたいに、図の矢印の方向に相手を生じる・助ける関係で、全部で五通りあります。
A相剋関係・・・水は火を消し(水剋火)火は金属を溶かす(火剋金)ごとく、図の矢印の方向に、相手を制約する関係が五パターンあります。相剋関係はジャンケンのように、お互いの相性で勝ったり負けたりの関係です。ただし、あいこはありません。
太極図が陰陽論のエッセンスであるように、五行図は五行論の本質を説いています。覚えておいていただきたいことは、
@陰陽論の陰陽と同様、木火土金水の五大要素はお互いに関連性をもち、順に巡って最後は元の自分にかえってくる関係にあります。
A東洋獣医学における五行論の位置づけ・・・体の構成要素も自然界同様、すべて木火土金水に分類できます(臓腑、感情など)。体内におけるこの五大要素の相生・相剋関係のバランスが崩れるときに不調・病気が生じると考えられ、バランスよく調和することが健康の秘訣と言えます。このように、陰陽論と五行論は、自然界と同じようにワンコの身体を一つの小宇宙として扱い、バランス感覚を何よりも重視します。
私だけでしょうか・・このバランス感覚を大事にすれば、地球環境も世界情勢も、もうちょっとましになりそうな気がするのは。
熱しやすく冷めにくいB型のわたくし、プロフィールにあるように、あれこれいろんなジャンルに手を出してまして、中国式の占いも少々たしなんでおります。その的中率は、65%くらい・・ジーコジャパンの予選リーグ突破率とどっちが高いか、うむむ微妙です。
で、占いを勉強していると、東洋獣医学と同じ観念が出てくる出てくる。それもそのはず、東洋獣医学と占いの基本的な思想はほとんど同一だからです。そんな中、「陰陽論」は感覚的に何となくわかるんですが、今回の「五行論」はっきり言って理解しにくいです。頑張って最後までおつきあいください。
1.五行論の基礎知識
「五行論」は先月の「陰陽論」に続いて考え出された理論であり、両者には深い関係があります。そこでまずおさらい。陰陽論は万物の根本原理であり、その大切なポイントは、
@全てのものは陰と陽に分けられるが、お互いに関連性を持っている。
A全てのものは常に変化し続け、陰←→陽を循環する。
私だけでしょうか・・この2点を真に理解できれば、毎日の悩み事とかはもう少し減りそうな気がするのは。
古代中国人は、すべてを陰陽に分けて世界を把握しようとしましたが、それでは物足りなかったようです。五行論は陰陽論を発展させ、具体的な自然現象に基づいてこの世界のすべてを五大要素に分類する理論です。では、四つや六つでなく、なぜ五つに分類したのでしょうか。その始まりは諸説あります。中国最初の王朝・殷の時代に四季を司る神様を東西南北に配し、中央にもう一柱、計五つの神を祀って豊作を祈願したことに由来する、と言う説を私は推します。さすが、四季を愛で、農作を大切にし大地に根ざしたアジア民族ならではだと思います。
2.木火土金水
さて、では五行論の言う五大要素とは何でしょうか。それは「木火土金水」、「もくかどごんすい」と読みます。自然界の基礎はこの五つから成る、と言われたら何となく納得できますよね。これら五つを旗頭に、全てのものを分類していきます。代表的なものを表にしてみました。「火→夏→赤→血」と、連想ゲームみたいにつながりがあると思いませんか。大雑把にですが、こうして全てのものは五つに分類できると古代中国では考えられました。
ところで、五行論は陰陽論を発展させたものですから、木火土金水も陰陽に分類できます。それぞれの特徴と分類を順にみてみましょう。
@木・・・「曲直」の性質。樹木のようによく伸び、成長・発展を意味します。陰陽では「陰中の陽」
A火・・・「炎上」の性質。炎のように暖かい、明るいと言う意味で、「陽中の陽」
B土・・・「嫁穡(かしょく。収穫の意味)」の性質。大地のように全てを養い育てると言う意味です。陰陽では「中間的」な位置づけにあたります。
C金・・・「従革」の性質。形を変化させ、変革すると言う意味。「陽中の陰」
D水・・・「潤下」の性質。水の如く下降する、潤す、冷たいなどの意味を有し、生命が宿る場でもあります。「陰中の陰」
3.相生・相剋
次に、この五つはどういう関係なのかをみてみましょう。陰陽論では陰と陽は互いに関連・循環する関係でした。五行論の要素はそれぞれ相生・相剋という関係を持ち、それを図にしたのが「五行図」です。
@相生関係・・・木が熱を得て火が生じたり(木生火)、水から木が生まれたり(水生木)、親が子を育てるみたいに、図の矢印の方向に相手を生じる・助ける関係で、全部で五通りあります。
A相剋関係・・・水は火を消し(水剋火)火は金属を溶かす(火剋金)ごとく、図の矢印の方向に、相手を制約する関係が五パターンあります。相剋関係はジャンケンのように、お互いの相性で勝ったり負けたりの関係です。ただし、あいこはありません。
太極図が陰陽論のエッセンスであるように、五行図は五行論の本質を説いています。覚えておいていただきたいことは、
@陰陽論の陰陽と同様、木火土金水の五大要素はお互いに関連性をもち、順に巡って最後は元の自分にかえってくる関係にあります。
A東洋獣医学における五行論の位置づけ・・・体の構成要素も自然界同様、すべて木火土金水に分類できます(臓腑、感情など)。体内におけるこの五大要素の相生・相剋関係のバランスが崩れるときに不調・病気が生じると考えられ、バランスよく調和することが健康の秘訣と言えます。このように、陰陽論と五行論は、自然界と同じようにワンコの身体を一つの小宇宙として扱い、バランス感覚を何よりも重視します。
私だけでしょうか・・このバランス感覚を大事にすれば、地球環境も世界情勢も、もうちょっとましになりそうな気がするのは。