ちょっとした疑問にお答えします



@ 女の子の避妊手術はした方がよいのでしょうか?

 A)もし、子供を産ます予定がないのなら手術は受けた方がよいでしょう。
   女の子には、乳腺腫瘍(乳ガン)や子宮感染症(子宮に膿がたまり、命にも関わるような子宮蓄膿症 etc・・・)などの病気があります。
   避妊手術を受けることでそういった病気の予防につながります。
   ただし、手術をするとホルモンのバランスの関係で、太りやすい体質になりますので、食事管理には気を付けてあげて下さい。

A` フィラリア`は何月ごろまで予防したらいいですか?

 A)フィラリア症とは蚊に刺されて感染する病気です。そのまま予防せずにしておくと、心臓に虫が寄生して心不全になり命を落としてしまうことも。
   薬等で予防できますので必ず予防してあげて下さい。
   気温・環境によって多少変わりますが、京都市内では5月から11月下旬までを目安にしっかり予防してあげて下さいね。

B 最近よくうちの犬が頭をふって耳をかゆがりますがどうしたらいいですか?

 A)犬や猫は耳垢がたまりやすく、放置しておくと細菌やカビが増えて外耳炎という病気になりやすいです。日頃からのお家でのケアが大切です。(その時綿棒でそうじするとかえって耳垢を奥に押し込んだり耳道を傷つける恐れがありますので、しない方がいいと思います。)
   症状によっては、耳の中を洗う治療等が有効ですので一度ご相談下さい。


C 口臭がきつく、口から涎がよく出ているのですが、これは病気なのでしょうか?

 A)歯周病になっていると考えてよいでしょう。動物は歯磨きをしない為、歯垢が歯に付着して、それが歯石になり、歯周病の原因となります。歯周病になると、涎に血が混じったり、食欲はあるが口が痛いためゴハンをたべれない、前肢で口周りを気にしてかいたりなどします。進行すると歯石付着部分から歯肉にバイ菌が入り化膿して骨髄炎を起こしてしまう事もあります。
歯周病がひどくなる前に、歯垢・歯石除去を行う事をお勧めします。


D ノミの予防はした方がいいですか?

  A)ノミに噛まれると非常にかゆく、犬や猫に精神的ストレスを与えます。ノミに噛まれることが続くと強い痒みのため、何度も引っ掻いて化膿性皮膚炎を起こしたり、ノミアレルギー性皮膚炎になってしまうこともあります。
だから、たとえ一匹でも寄生していたら予防は必要です。又、寄生する前からノミの予防をしてあげることが大切です。
暖かくなるとノミの卵かふ化するので3月中旬〜11月ぐらいを目安に予防してあげて下さい。様々な薬がありますが簡単に投与できる薬もありますのでいつでも御相談下さい。



E 狂犬病の予防注射を必ず接種しないと行けないのは、なぜ?

  A)まず、狂犬病とは犬だけが感染する病気ではなく、全ての哺乳類に感染する人畜共通感染症なのです。この病気は、一度感染してしまうと、致死率が100%の恐ろしい病気です。現在、日本で狂犬病は発生しておりませんが、他国では現在も発生しています。もし、日本に狂犬病が入ってきた場合、犬が人に病気をうつす可能性が一番高い為、狂犬病の予防注射が必要なのです。また、法律でも飼い主の義務として定められています。



F 去勢手術はしたほうがよいのでしょうか?

  A)男の子には、精巣腫瘍、前立腺肥大など、手術をすることによって予防できる病気があります。
もし、子供を作るつもりがなければ、手術を受けたほうがいいでしょう。
また、性格面でも攻撃的な子が多少落ち着き、しつけがしやすくなることがあります。
猫では、尿のマーキングが減ることも期待できます。
ただし、手術するとホルモンのバランスの関係で、太りやすい体質になるので、食事管理は大切です。



G 仔犬・仔猫を飼い始めたのですが、予防注射は、いつ頃接種したらよいのでしょうか?

A) 仔犬や仔猫は母親から初乳を通して、病気に対する抵抗力を譲り受けます。しかし、抵抗力はずっと続くものではなく体の中から徐々に消えていきます。消えていく時期は個体差があり、だいたい生後24ヶ月の間くらいだと言われています。その為、初回のワクチンは生後約2ヶ月目で、その後に12回の追加接種を行います。
 ただし、ワクチンの効果は約1年間を過ぎると低下する為に年に1回の追加接種が必要となります。


H 最近しきりにお尻を地面でこすってるのですが、これは病気ですか? 

A) 犬や猫には肛門の周りに液状の分泌物が入った肛門嚢という袋がお尻の穴の下に2つあり、正常では、便と一緒に出ます。しかし、肥満・高齢等によって、出にくくなってしまい、袋の中に多量にたまってしまうことがあります。たまった状態で放っておくと肛門嚢の内部で、炎症がおこり、出血・かゆみ・腫れなどの症状がおこります。こうならない様に、定期的に肛門腺を絞り、中の分泌物を出してあげるのが、効果的な予防法です。絞り方については、個体差がある為、一度当院でご相談下さい。



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